『BOH New Year Concert by String Orchestra  弦楽合奏演奏会

  • 2020/01/12 (SUN) 19:00 / Richthof in Schlitz
  • 2020/02/13 (SUN) 9:00 / School & 19:30 / Hall Concert (Dr. Hoch’s Konservatorium)
  • 2020/02/14 (WED) 11:00 / School Concert

 

PROGRAM

  • E. Elgar : Serenade / エルガー : 弦楽セレナーデ
  • A. Glazunov : Saxophone Konzert / グラズノフ : サクソフォン協奏曲
  • L. Janacek : Idyll / ヤナーチェク : 弦楽のための牧歌

 

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REPORT

恒例の BOH(Beethoven Orchester Hessen) 演奏会。2020年の仕事始めとなった今回は、楽団内の弦楽器奏者による弦楽オーケストラコンサートでした。
演奏楽曲も、オケ名を無視してのベートーヴェン無しプログラム。ただし、難易度もそこそこ高く、どれも名曲揃いでした。

特に私のお気に入りは、グラズノフ作曲のサクソフォン協奏曲。
クラシックでありながらも、どこかポップスやジャズの要素が交じり合った楽曲で、朗々としたサックスソロの始まりなどは、演奏しているこちらもうっとりと聞き入ってしまうほど。本当に素敵な楽曲です。
初めて取り組むに加え、チェロの見せ場の多い曲。「難しい!」とチェロセクション内で言い合いながらも、上手く決まれば絡みやメロディがとても楽しく、本番はワクワクしながら演奏していました。

このBOHプロジェクトで定番となっているのが、ドイツ内(主にフランクフルト内)にある学校での、生徒たちへと向けた公演。毎回寸劇を交えながらの演奏となっています。
今回のテーマは……『演奏しに来たのにサックスが消えちゃった!』
サックスのソリストが学校内を探している間に、オーケストラは場つなぎのために他の曲を演奏。
さらに、途中見つかったトランクの中に楽器があるかも…。でも開かない!みんなで手や足を鳴らしてトランクを開けよう!という、子供たちが楽しめるお遊戯要素もあり。
一生懸命に参加してくれる生徒たちの様子に、こちらも笑顔が絶えない素敵な時間でした。

 


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ドイツ在住チェロ奏者、物書き。 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学音楽学部を卒業後、渡独。Hoschule für Musik Mainz チェロ科修士を卒業し、現在はHochschule für Musik und Tanz Köin バロックチェロ科修士に在学中。 ドイツと日本の二カ国を拠点とし、演奏・執筆活動を行っている。 詳しいプロフィール・他記事はサイトまで。