はじまりは一度きりのものだから

原点を書こう

“わたし”の原点

 

 

このブログに足を運んでくださった皆様、はじめまして。
ドイツ在住・チェロ奏者の上原ありすです。

 

このサイトでは、
現在音楽留学中のドイツにて、演奏活動にいそしむひとりのチェリストの日々を通し

活動、音楽、心の安寧である本のこと
私の生活を通して見えるドイツという国

などを私が綴る文章から、皆様にお伝えしていきたいと思っています。

 

そうです。
“わたし” を書いていくのです。

 

 

このサイトのはじまりは、サイトが作られた日ではありません。
この記事が書かれる今日から、すべてがはじまります。

 そして「はじまり」 にふさわしいのは「はじまり」の物語です。

 

作家・ルイスキャロルのはじまりは、黄金の昼下がりでした。
三姉妹にせがまれて即興でつくりあげた物語が出版され「不思議の国のアリス」は生まれたのです。

では私の黄金の昼下がりはーーー

 

 

チェロと出会う前の私は、いつも本に囲まれていました。

今では背丈を追い抜いてしまった本棚ですが、あの頃はまるで本の森にいるかのように、
幼く小さな私はそれに取り囲まれ、その中で遊び、読み、育ちました。

 

毎晩眠りにつくまで母が読んでくれた何冊もの絵本。
毎週のように本屋さんですごす休日。

幼い私の世界は『本』でつくられていました。

 

そこに『チェロ』が加わったのが、私が5歳の頃でした。

宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」でチェロを知った私は、毎日毎日、それこそ取り上げられるまで夢中で弾き続けていたそうです。

 

幼い私はこう言っています。

「チェロを弾いているとき、私はなんにでもなれる。
曲を通してどんな人にもなれる。どこへでも行ける。
だからチェロを弾くのが楽しい」

 

はじめにその感覚を教えてくれたのが本であり、体感を与えてくれたのがチェロでした。

 

 

サイトのヘッダー写真は、わたしの心の部屋です。

『チェロ』と『本』と共に在るわたしです。

 

私の世界はもちろん、それだけで完結するわけではありません。

これらから枝分かれしてのびる、芸術、文化、歴史のこと。
家族、友人、私を見守り、応援してくれてきた人たち。

けれど “わたし” を形作る重要な要素は、やはりこの二つなのです。

 

 

チェロを始めてすぐの頃から、将来の夢を聞かれた私の答えはたったひとつになりました。

何者にもなれる楽しさだけで弾き続けていた子供時代を終え、
プロの演奏家を目指すという本当の意味と向き合いその厳しさに落ち込んでも、
不思議とそれを諦めることだけはありませんでした。

私はチェロ奏者として、音楽と生き続ける道を選んだのです。

クラシック音楽を “学び”
そこから得たものを “表現する”

そのための道の途中、私は今ドイツにいます。
「私の世界」を広げていくためにここにいます。

 

 

ブログは、いわばそのためのツールの一つです。

私という人間と音楽を言葉によっても示し、より多くの人に演奏をきいてもらいたい

音楽だけにとどまらず、世界中のアーティストたちとつながりたい

 

そして

『演奏家である私』と『文章を書く私』を両立し、活動を確立していきたい

 

そのためにこれから、
“わたし”の日常、活動、心にあるものを、ここに記していきたいと思います。

 

 

 

 

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【ドイツ在住チェロ奏者・エッセイスト】 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学音楽学部を経て、渡独。現在 Hoschule für Musik Mainz(マインツ音楽大学) にて留学中。 ドイツと日本の二カ国を拠点とし、演奏・執筆活動を行っている。 詳しいプロフィール・他記事はサイトまで。